クラフトジンはどう作られる?製造工程を知ると飲み方まで変わる

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クラフトジンの作り方を知ると、あの豊かな香りの秘密がわかります。実はその秘密は、ボタニカルを使った蒸留という製造工程にあります。最初は「蒸留って難しそう」と思っていたわたし。しかし仕組みを知ってからは、ラベルの見方も飲み方もがらっと変わりました。つまりクラフトジンの作り方を知ることは、ジンをもっと楽しむための近道。

この記事では、クラフトジンができるまでの工程をゆるっと解説します。

目次

この記事でわかること

  • クラフトジンができるまでの3ステップがざっくりわかる
  • ボタニカルの香りがどうやって生まれるのかがわかる
  • 浸漬法とバスケット法、2つの蒸留方法の違いがわかる
  • 製造工程を知ると、ジン選びと飲み方がどう変わるかがわかる

「作り方なんて知らなくても飲めるし…」、本当にそうでしょうか?

「製造工程なんて、飲む分には関係ない」そう思う気持ち、すごくわかります。でも想像してみてください。
「このジン、浸漬法だから香りがしっかり目かも」と思いながら飲む。なんとなく飲む。同じ一杯でも、楽しみ方の深さがまったく違います。また知識があると、ラベルを見て「どんな香りかな」と予測できるように。難しい話ではなく、飲む楽しさを増やすための話です。

知っておくと、飲む楽しさが変わる

製造工程を知ると、飲みながら「なるほど、だからこの香りなんだ」と気づける瞬間が増えます。そのためジンのことを語れるようにもなるし、バーでの会話も楽しくなります。つまり知識は「勉強のため」ではなく、「もっと楽しむため」のもの。そう思ってもらえれば、この記事の意味があります。

クラフトジンの作り方、大きく3つのステップ

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クラフトジンの製造は、大きく3ステップに分けられます。
①ベーススピリッツ(=土台となる高アルコールのお酒)を作る。
②ボタニカルを加えて蒸留する。
③水を加えてボトリングする。
この流れはどのブランドも基本的に同じ。ただし各ステップで何を選ぶかに、作り手のこだわりがぎゅっと詰まっています。

ステップ① ベーススピリッツを作る

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クラフトジンの作り方において、土台となるのがベーススピリッツ(=アルコール度数96%前後の高純度な蒸留酒)です。
原料は大麦・小麦・トウモロコシなどの穀物や、サトウキビ由来の糖蜜が一般的。またクラフトジンでは、ブドウ・リンゴ・お米を使うケースも増えています。これらを糖化→発酵→蒸留することで完成。多くのブランドはこの工程を専業メーカーから購入しています。しかし米焼酎や泡盛をベースにする日本のクラフトジンも増えていて、それがひとつの個性になっています。

ステップ② ボタニカルを加えて蒸留する

これがジン最大の特徴であり、香りのすべてを決める最重要工程です。
まずベーススピリッツを水で60度前後に希釈します。次にボタニカルを加えて、単式蒸留器(=ポットスチル)でゆっくり蒸留。すると、ボタニカルの香りがスピリッツにじんわり乗り移ります。蒸留後は60〜70度前後。そのため水を加えて、製品の度数(一般的には40〜47度)に調整して完成です。

ステップ③ 加水してボトリング

蒸留が終わったら、水を加えて度数を調整し、ボトルに詰めて完成。ジンはウイスキーと違って熟成が不要です。そのため製造から出荷までが比較的短期間。ただし一部のクラフトジンでは、樽で熟成させる「バレルエイジドジン」というスタイルも登場しています。琥珀色の見た目と複雑な味わいが楽しめます。

ボタニカルの香りのつけ方、2つの方法の違い

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ボタニカルの香りをスピリッツに移す方法は、主に2種類あります。しかもどちらを選ぶかで、ジンの香りのキャラクターがガラッと変わります。つまり製法の違いが、そのままジンの個性の違いになります。

浸漬法(スティーピング):香りをどっしり深く

ベーススピリッツにボタニカルを直接漬け込み(マセレーション=浸漬)、数時間〜数日おいてから蒸留する方法。ボタニカルがじっくり溶け込むため、香りがしっかり力強く、どっしりしたフレーバーが生まれます。ビーフィーターは蒸留前に24時間浸漬することで有名。またROKUも和素材ごとに条件を変えて蒸留しています。多くの銘柄で採用される、王道の方法です。

バスケット法(気相抽出):香りをふわっと軽やかに

蒸留器の上部に「ジンバスケット」を取り付け、アルコールの蒸気をそこに通過させる方法。液体にボタニカルを漬け込まないため、香りは軽やかでデリケートな仕上がりになります。また浸漬法より手入れが楽。さらにウイスキー用の蒸留器と兼用しやすいため、小規模な蒸留所でも採用が増えています。

クラフトジンの作り方ならではのこだわり

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ボタニカルのレシピは企業秘密

ジンに使うボタニカルの種類や配合比率は、すべてのブランドで企業秘密とされています。一般的には4〜10種類ほど使われますが、多いブランドでは20種類以上を配合することも。そのためラベルにボタニカルの記載はあっても、分量はわからない。だからこそ同じ素材を使っていても、ブランドによって香りはまったく違う仕上がりになります。

ジャパニーズクラフトジンは「ベース」でも個性を出す

海外の多くのジンは、ニュートラルなグレーンスピリッツをベースにします。一方で日本のクラフトジンはベース自体にも個性を持たせるのが特徴。京都蒸溜所「季の美」は米由来のライススピリッツ、まさひろ酒造は琉球泡盛、明利酒類は10年貯蔵の日本酒スピリッツをベースに使用しています。つまりボタニカルだけでなく、土台からこだわることで唯一無二の香りが生まれています。

製造工程を知ると、こんな楽しみ方が生まれる

作り方を知った後、試してほしいことが3つあります。

① ラベルのボタニカル欄を読んでみる

知らなかった頃は素通りしていたラベル。しかし製造工程を知ってからは、「この素材、どんな風に蒸留されたんだろう」と想像しながら読めます。またベーススピリッツの原料(穀物・フルーツ・米など)もチェックするポイント。それも香りを左右する要素のひとつ。ボトルを手に取ったときの体験が、ぐっと豊かになります。

② ストレートをひと口飲んでみる

製造工程を知ったら、ぜひストレートで少量だけ試してみてください。ただし度数は高いので、チェイサー(水)を用意して、ほんのひと舐め程度で十分。蒸留で生まれたボタニカルの香りが、加水なしでダイレクトに感じられます。そのあとソーダや氷を加えると、香りの変化もわかって二倍楽しい。

③ 蒸留所を訪れてみる

日本各地にクラフトジンの蒸留所が増えています。しかも見学や試飲ができる蒸留所も多いです。実際にポットスチルを見て、ボタニカルの香りをかいで、出来立てのジンを飲む。その体験は格別です。さらに作り手の話を聞くと、ラベルだけでは伝わらない情熱を感じられます。例えば京都蒸溜所では見学・テイスティングを実施しています。記念ボトルのお土産も楽しい。クラフトジンの旅、おすすめです。

まとめ

クラフトジンの作り方は、ベーススピリッツを作る→ボタニカルで香りをつける→加水してボトリングの3ステップ。シンプルな流れの中に、作り手のこだわりがぎっしり詰まっています。浸漬法かバスケット法かで香りが変わる。ベーススピリッツの原料でも個性が出る。そのため同じ「ジン」でもブランドごとに香りがまるで違うのは、作り方への向き合い方の違いそのもの。今夜のジンを飲むとき、クラフトジンの作り方をちょっとだけ思い出しながら飲んでみてください。きっといつもと違う発見があるはずです。

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では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!

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