
クラフトジンのボタニカルの種類って、どのくらいあるか知っていますか?クラフトジンを飲んでいて、「このジンとあのジン、なんで香りがこんなに違うの?」って思ったことありませんか?
じつは、その答えはぜんぶボタニカルにあります。ボタニカルとは、風味づけに使うハーブや植物素材のこと。なぜなら、ジンの個性の9割はボタニカルで決まるからです。
そこでこの記事では、ジン ボタニカル 種類の代表10選を紹介します。香りの特徴と一緒にやさしく解説しますね。読み終わるころには、ラベルの裏を見るだけで香りの予想ができるようになりますよ。
この記事でわかること
- クラフトジンボタニカルの種類のしくみがわかる
- 主要ボタニカル10種類の特徴がわかる
- ラベルを見て自分好みのジンを選べるようになる
- 飲み比べが10倍楽しくなる「香りの聞き分けポイント」がわかる
よくある疑問・悩み
ジンを飲み始めると、だいたいみんな同じところでつまずきます。「ボタニカルって聞いたことあるけど、結局なに?」「ラベルにいろいろ書いてあるけど、どれが香りに影響してるの?」「自分の好きな香りのジンを選びたいのに、どう選べばいい?」など。このモヤモヤ、すごくわかります。
じつは、私も最初の頃は同じでした。ラベルの裏に「ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカルート…」と書かれていても、ただの呪文にしか見えなかったんです。
しかし、それぞれの役割と香りの傾向がわかってくると、ジンの世界が一気に立体的になります。だからこそ、最初に基本の10種類を押さえておくのが近道なんですよね。
なぜクラフトジンのボタニカルを知ることが大切なのか
結論から言うと、「自分好みのジン」に最短でたどり着けるからです。
というのも、ジンの最大の特徴は「ボタニカルの組み合わせ」で個性が決まるところ。たとえばウイスキーは樽で個性を出します。一方ジンは、植物素材で個性を出すお酒です。だから、何が入っているかを知らずに選ぶのは、地図を持たずに旅に出るようなもの。
逆に言えば、香りの傾向さえつかめれば一気にラクになります。ラベルを見ただけで「爽やか系」「どっしり系」と当たりをつけられるからです。その結果、お店で迷う時間が減って、ハズレを引く確率もぐっと下がる。だからこそ、知っておいて損はない知識なんですよね。
そもそもボタニカルって何?基本の解説

まずボタニカルとは、ひとことで言えば「ジンに香りをつけるための植物素材」のこと。具体的にはハーブ・スパイス・果皮・根・樹皮・花など。植物のあらゆる部位が使われます。
ジンを作る流れはこうです。はじめに穀物などから無色透明のスピリッツ(=ベースのお酒)を作ります。つぎに、ジュニパーベリーをはじめとするボタニカルを加える。そしてもう一度蒸溜する。すると、香り成分がスピリッツに移って、香り高いジンができあがります。
使われるジン ボタニカル 種類は、銘柄ごとに5〜10種類が一般的。ただし例外もたくさんあります。ドイツの「モンキー47」は47種類も使う個性派。一方で京都の「季の美」は厳選素材で勝負するブランドです。要するに、ジュニパーベリーが主役なら、あとは作り手の自由。だからこそ、これがジンの一番おもしろいところなんです。

ジン ボタニカル 種類10選を紹介

ここからは代表的なジン ボタニカル 種類を紹介します。「土台系」「柑橘系」「スパイス系」「フローラル系」の4グループに分けて見ていきましょう。グループで覚えると、ジン選びが一気にラクになりますよ。
①ジュニパーベリー(土台系)
まずはジンの主役、絶対に外せない王様。ヒノキ科の針葉樹「西洋ねず」の実です。見た目はブルーベリーに似ています。しかし味はぜんぜんベリー系じゃありません。じつは松やヒノキを思わせるウッディな香り。ほんのりビターな後味も特徴。つまり、ジン特有の「あの香り」の正体がこれです。
ちなみにEUの法律(規則2019/787)でも定められています。「ジンと名乗るにはジュニパーベリーの香りが主体であること」。これがないとジンとは呼べません。
②コリアンダーシード(土台系)
つぎは、あのパクチーの種です。葉のクセは強いですよね。でもシード(=種)になると別物。穏やかで甘く、レモンを思わせる柑橘香がふわっと広がります。
そのためジュニパーベリーに次ぐ使用率の高さ。まさにジンの第2の主役です。実際、レモンピールが入っていなくてもシトラス感が出るのは、コリアンダーのおかげなんです。
③アンジェリカルート(土台系)
3つめはセリ科の植物「セイヨウトウキ」の根。香りは土っぽくドライで、ムスクのような深み。単体だとちょっと地味です。しかし、じつは大事な仕事をしています。
その役割はずばり「香りの定着剤」。揮発しやすい華やかな香りをまとめあげる名脇役です。ジン全体に深みと骨格を与えてくれます。だからこそ、この3つは「ゴールデントリオ」と呼ばれる存在。ロンドンドライジンの基本構造をつくっています。
④レモンピール(柑橘系)
つぎはレモンの皮を乾燥させたもの。これがあるとシュワッとした爽やかなシトラス香が生まれます。ジントニックとの相性は抜群。だから多くのジンに使われる超定番ボタニカルです。
⑤オレンジピール(柑橘系)
一方こちらはレモンより甘みのある柑橘香。とくにビターオレンジが使われることが多いです。ビターオレンジとは、苦味のあるオレンジのこと。爽やかさのなかにふくよかな甘みを加えてくれます。
⑥カルダモン(スパイス系)
カルダモンはカレーにも使われるスパイス。「スパイスの女王」とも呼ばれる高貴な香りです。清涼感とエキゾチックな甘さがジンに奥行きを与えます。一口飲めばすぐわかるくらい、個性が強いボタニカルです。
⑦シナモン(スパイス系)
つづいて、おなじみの甘くウッディなスパイス。ジンに使うと、温かみのある甘い香りが加わります。じんわりした辛みのあとくちも特徴。だから秋冬に飲みたい「ふくよか系ジン」によく使われています。
⑧リコリス(スパイス系)
リコリスは「甘草(かんぞう)」とも呼ばれます。マメ科の植物の根です。じつは砂糖の50倍以上の甘さを持つ成分(グリチルリチン)を含みます。これがジンに自然な甘みを加えてくれるんです。たとえばプリマスジンなど、クラシックな銘柄でよく使われています。
⑨オリスルート(フローラル系)
9番目はニオイアヤメの根。3年以上熟成させて使います。しかも香水の原料にもなる超高級ボタニカル。すみれを思わせるフローラルな香りが特徴です。ジンに上品さと優雅さを加えてくれます。
さらにアンジェリカルートと同じく「香りの定着剤」の役割も。他の香りをまとめてくれる名脇役です。
⑩ジンジャー(スパイス系)
最後はおなじみの生姜。ピリッとしたスパイシーさと、温かみのある香りが特徴です。ジンにキレと立体感を加えます。クラフトジンでは生の根や葉を使う銘柄も。その場合フレッシュ感がぐっと増します。

具体例・比較・深掘り

では、ボタニカルでジンの個性はどう変わるのか。ここからは具体的なブランドの例で見てみましょう。
クラシック系:ロンドンドライジンの王道
まず王道は、ジュニパー+コリアンダー+アンジェリカルート+柑橘系のシンプルな構成。だからジン本来のキリッとした骨格を楽しめます。たとえばボンベイ・サファイアやタンカレーが代表格。
ジャパニーズ系:和素材で個性を出す
つぎに京都の「季の美」。ジュニパーベリーに加えて柚子・玉露・山椒・檜などの和素材を使用しています。基本に地元のシグネチャー素材を組み合わせる。これで唯一無二の個性が生まれるんです。
超個性派:ボタニカルの数で勝負
一方ドイツの「モンキー47」。その名のとおり47種類のボタニカルを使う異色のジンです。複雑で奥行きのある香りが、世界中の愛好家を虜にしています。
このように、同じ「ジン」でもジン ボタニカル 種類次第で表情が違います。だからどれを選ぶかは、その日の気分しだい。これがジンの自由でおもしろいところなんです。
今日からできるアクション

それでは、知識を活かす方法を3ステップで紹介しますね。今日からの「ジン選び」と「ジン体験」がガラッと変わりますよ。
ステップ①ラベルの裏を見るクセをつける
まず、ボトルの裏を見てみてください。たいてい使用ボタニカルが書かれています。柑橘系が多ければ「爽やか系」。スパイスが多ければ「ふくよか系」。そんなふうに当たりをつけてみるといいですよ。
ステップ②飲むときに「ひと嗅ぎ」する
つぎは、口に含む前のひと工夫。グラスに鼻を近づけて、ゆっくり香りを嗅いでみてください。コツは「松っぽい?」「柑橘っぽい?」「スパイシー?」と感じたままを言葉にすること。完璧に当てる必要はありません。むしろ、感じることに意味があります。
ステップ③同じ飲み方で2〜3本飲み比べる
最後に、ジントニックなど条件をそろえて飲み比べるのがおすすめ。違いがびっくりするくらいハッキリわかります。「あ、こっちはコリアンダー強めだな」って感覚的にわかってくる。その結果、ジンの世界がグッと広がりますよ。
まとめ
結論として、ジンの個性を決めるのはボタニカル。樽でも蒸溜方法でもありません。今回紹介したジン ボタニカル 種類の10選を覚えておくだけで、ラベルを見るのが楽しくなります。ジン選びの精度も一気に上がりますよ。
具体的には「ゴールデントリオ」を土台にして見ること。ジュニパー・コリアンダー・アンジェリカルートの3つです。そこに柑橘・スパイス・フローラル系がどう乗っているか。この視点があれば、もう立派なジン選びの達人です。
とはいえ、難しく考えなくていいんです。気になったボタニカルから入る。そして、好きな香りを見つける。それがジンの一番楽しい遊び方ですから。
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では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!
